荷物の容量や形状、配達したい納期によって、混載便とチャーター便を使い分ける事のより物流コスト削減を可能にします。
従来、路線便では運べない荷物はチャーター便で運ぶケースが多いですが、混載便という選択肢により安く運べます。
サービスの特徴 | メリット | デメリット | |
---|---|---|---|
宅配便 | ・日本全国、個人宅届けが可能 ・ネット通販の利用が多い |
・割安な輸送で可能 ・日本中、何処でも配達可能 |
・少ロットが主なので取扱サイズや重量が限られる |
路線便 | ・法人が顧客(BtoB) | ・日本全国が可能 ・割安で輸送で可能 ・貨物追跡システム導入 |
・段ボール等の梱包が必要 ・車両の載替えがあり物損リスク有り ・繁忙期は納期日に着かない事も有る |
混載便 | 多くの中堅企業が提供するため 配送エリア 料金体系 業者によりマチマチ 扱商品 |
・路線が運べないサイズも配送可能 ・荷物に適した車種が選べる ・荷量でチャータ―より割安なケースも |
・車両の載替えがあるため物損リスク有り | チャーター便 | ・商品に適した車両が選べ安心 ・納期が確定できる。 |
・積載効率が低い場合は割高に |
※ ③~⑥は混載便として全てが対応できているサービスではなく、混載業者によりできない場合もあります。
宅配便が全国配送できるのは、全国に配送拠点(郵便局20000拠点/ヤマト運輸7000拠点/佐川急便400拠点)があり、運ぶ商品サイズも限定し、システム化しているためです。路線便は数十か所の配送拠点ですが、路線会社同士が提携することにより全国配送を可能にしてます。
混載事業者の多くは中規模の物流会社ですので、日本全国を混載で運ぶことはなかなか難問です。北九州⇔関西⇔中部⇔関東間は人口密度が高く、生産や消費に準じて物量が多いエリアで、地域も繋がっているので幹線輸送も容易なため、混載サービスも料金や納期の面で成熟していて利便性が高いエリアです。
一方で人口密度の低いエリア、例えば北海道/東北/新潟/北陸/四国は、料金が割高だったり納品日が確定できない傾向が多々あります。これらの問題を克服する為、混載事業者が全国展開している路線会社と提携して運ぶケースもありますが、扱商品のサイズや重量や納期において制約が発生します。
手配が難しいエリアには、各混載事業者の得意不得意もあり、サービスの対象地域を確認する必要があります。
その中でも、全国配送を実現しようする混載業者もあります。
混載便は、一台のトラックが複数の届け先を回るので、届けの時間指定を受けない事が基本です。
現場搬入等により時間必要な場合は、別途料金にて時間指定が可能なサービスもあります。
宅配便やチャーター便では出来ないことでも、混載便の納品先に近い中継地を活用すれば可能なサービスも多数あり、別料金にはなりますが利用すると便利な機能です。
長物 | 滋賀県→神奈川県 2.8mの曲げパイプ | チャーター便なら33,000円 | ☞ 11,370円 65%オフ! (3日後の配送) |
---|---|---|---|
中ロット | 大阪港→大阪府和泉市 輸入貨物×2PLT 600kg | チャーター便なら28,000円 | ☞ 11,800円 58%オフ! (翌日の配送) |
異形状 | 大阪市→浦安市 安全防護柵(1.2m×3m)と部材50kg | チャーター便なら55,000円 | ☞ 17,400円 68%オフ! (翌日の配送) |
混載業者は乱立状況で扱い商品も多種多様なので、それだけに料金もマチマチです。物流業者によって異なり、料金表がある事業者、時価で料金表が無い事業者に分かれます。自車を利用し定期運行を行っている場合は料金表を基に価格が決められており、庸車を中心にスポットで運行する企業体は時価になるケースも見受けられるます。
料金の問合せ方法は、電話やメールによる見積、ホームページに料金表が開示されていたり、ホームページ上に自動見積システムがあるなど、多種多様です。料金表が準備されている企業なら、商談が決まる前の段階でコストを把握することが可能です。
対象商品により、料金体系も異なります。
商品に適した物流業者を選択する事は、物流コスト削減や商品事故の無い安全輸送にも繋がります。
商品 | 運賃体系 | |
---|---|---|
食品・雑貨など | パレット単位 | 配送距離×パレット数 |
鋼材/木材/建築資材など | 重量や体積 | 配送距離×キログラムや㎥ |
ラック単位 | 配送距離×専用ラックサイズ | |
商品全般 | 車両スペース | 配送距離×荷台の使用面積 |
混載を利用する場合、①積み地や降し地に出入りできる車両サイズや、②商品の積み降ろしに適した車種が必要になります。
配送先に出入りできる車種が必要になります。
車種は軽トラック/2t車/4t車/大型車/トレーラー車などが代表的ですが、積み降しの際にそれぞれの車両が入庫できることが大切です。
住宅地であれば道路が狭く4t車は難しいケースもあり、2t車や軽トラックが便利です。大きな工場ならトレーラーや大型車の出入りは可能ですが、資材の販売店や工場でも4t車がギリギリの所も多々あります。
食品等のバラのカートンは商品を高く積み上げたり雨を避ける為箱車が、鋼材/建材/機械は重量物や長尺物に自由度が高い平ボディ車が、紙類/パレット物・自動車部品はフォークリフトでの積降しが多いのでウイング車が、それぞれ一般的です。混載であっても、どの車種で運ぶかが重要で、ドライバーも運転する車種により、商品知識や荷扱の熟練度が異なります。特に固縛においては、通常どの様な商品を得意とするかで安心度は異なります。パレット混載を得意とする混載業者に6メーター物を依頼すると、6枚分のパレット面積の運賃が請求され割高になるケースもあります。
貴方が運ぼうとする商品は上記3分類のどこに該当するでしょうか。
貴社の輸送商品を得意とする混載業者に委託することは効率性も高まり、運賃を節約するコツでもあります。
特殊装備の車両での混載は、オプション料金が付く場合があります。
保冷車・冷凍車 | 保冷車はトラック自体で温度を下げることは出来きません。冷凍車はトラック自体で温度を下げることができるので任意の温度を維持することが可能です。温度管理が必要な食品や医療品等に適します。 |
---|---|
パワーゲート車 | 車両後部に装着して使用するエレベーター(昇降機)の一種、ボンベ/ドラム/大型家家電/カゴ台車/家具/什器などの搬入に適します。 |
エアーサスペッション | サスペンションに空気バネを搭載、微細な振動を吸収し、振動に敏感な精密機械の輸送に適します。 |
クレーン車(通称ユニック車) | 平ボディ車にクレーン機能がついた車両。クレーンやフォークない納品先での重量物の荷降しに便利。クレーンの自重があるので、車両の最大積載量は通常の平ボディ車より少ないです。 |
低床車 | 荷台高さが地上から1m(低床車)〜1.5m(高床車)のタイプがあります。2.6〜2.8m以内の高さの積荷を運搬する場合、低床車を使用します。 |
大型車は車両総重量が25トン以下、4t車は8トン未満、2t車は4~5トン程度となっています。
ザックリですが・・・
4tウイング車 | 最大積載量 2500kg~3000kg |
---|---|
大型ウイング車(総重量25t車) | 最大積載量 12000kg~13500kg |
4t平ボディ車 | 最大積載量 3000kg~3600kg |
大型平ボディ車(総重量25t車) | 最大積載量 13000kg~15000kg |
※4t車だから積載は4tと考えるがちですが、実際はそれほど積めません。
逆に10t車(大型車)は10t以上の積載が可能です。
混載便は、異なる複数のお客様の荷物をトラックで運ぶ物流サービスなので、荷物取扱量が多い混載業者であればあるほど配送可能エリアも広く/短納期で/料金も安いというのが実態です。
上手に混載便を使うには、実績のある混載業者を選択することが重要です。
メタル便のトップランナーとしての実績は以下の通りです。
法人ご利用実績 3000社
平成27年より国土交通省のモーダルシフト等推進認定事業の3年連続の認定。
平成28年より令和3年まで、経済産業省・国土交通省・環境省の3省庁による総合効率化計画認定事業の毎回の認定。
※平成29年総合効率化計画認定の共同輸配送及び幹線輸送網集約化幹線輸送では初の認定です。
平成28年、全国9社による商品在庫の全国分散と物流ネットワークが評価されBCAO(事業継続推進機構)特別賞、優秀実践賞 W受賞