名古屋開催の運送会社に特化した物流マンの為のヤマネット実践セミナーに、メタル便グループの2世3名を同じ回に受講。半年を通じて日常業務にノルマ(社員面談・営業訪問・ありがとうカード等)を課して行動目標を立て実践を通じて学ぶカリキュラム。
写真左はメタル便東海(大栄)吉田寛太郎
中央はメタル便三島(アイデックス)鈴木啓太
右はメタル便浦安(総合トラック)梶正志
メタル便という共通の仕事以外にも3人の共通点(家業を継き入社2~3年目/新婚ホヤホヤないし結婚まじか/年齢29~31の一歳違い)も多く、懇親を深めており頼もしい存在感も見せている。最近は運送会社の家業を継ぐ息子たちが少ないなか、3名とも家業に入ってくれた。
親3名の共通の趣味は「仕事」、言い換えると「無趣味」、楽しそうに仕事をする親の姿を見ていたのかも知れない。
メタル便はとんがったサービスなので、新規のお問合せが多く最低でも年間600件は下らない。お問合せは内容は、具体的な内容でA地点からB地点までの料金や納期のお問合せ、メタル便のサービスを詳しく教えて欲しいといった主に2パターンに別れる。後者の場合は普段お会いできないような、グループ会社が沢山ある様な大企業もある。一度はご来社いただきメタル便の内容がお客様にとって「目から鱗」の様にヒットすると、複数名に聞かせたいので今度は会社に着て説明して欲しいと言われる。そんな時驚くのが先方の臨席する方々の人数の多さである。昨日も営業がそんな場面に遭遇し、10名+2拠点ズームの陣容だったそうだ。グループ会社、関連会社、各拠点など状況はマチマチだが、打合せ時のお客様の人数の多さは、メタル便あるある。商談のクロージングや見込み顧客に対して上席を含め2~3名で訪問する企業もあるが、メタル便の営業訪問は原則一人。いつもの調子で軽やかに訪問すると通される会議室の大きさに驚き、次はづらっと並ぶ人数の多さの驚き、そして準備不足を後悔する。
以前高炉メーカーに呼ばれたので陣容を整え3名でお伺いしたが、臨席された先方の担当者の人数は多さは想像以上だった。人数の多い会議の場合、中には退屈そうで無関心な人も混じっている時もある。そんな人に感心を向けるため「御社にとってメタル便はメカケの様な存在です。御社には立派な〇〇物流様、すなわち本妻さんがおられます。メカケは主人の下着は洗濯しませんが、メカケなりのメリットや利用価値はあります。」と言ったが、さすがにこの事例は高学歴で責任あるポジションの方々には不評だった。お客様は通常元請けの担当者を通じて相談される場合が多く、「これは出来ない」「それをやりたいならもっと運賃が必要になります」など守りの回答が多い様だ。それも解かる気がする、本妻には嫌な仕事(収益性の悪かったり手間のかかる)を元請けという事で押し付けられているケースが多々あるから。
多数臨席の商談はそれなりに深さと広がりがあり、実際の仕事がスタートするまで3か月は早い方で、準備のため一年間ミーティングを重ねることもある。
マルク・レビンソンと言う名前を知ってますか。私はこの本を読んで世界経済の国境を取り払ったコンテナの発明者で有ることを初めて知りました。「貨物を箱に入れて運ぶ」という卓越した発想だけでなく、ビジネスとしてライバルと戦い、数々の失敗を経験しながら、コンテナの20・40フィートのサイズと箱の細部規格を世界基準として統一させた実践者でもあります。
この本のオビにはビルゲイツの絶賛のメッセージが添えられており、物流マンとして読むべき本としても数多くの場で取り上げられております。ただ本文が380ページ+原注・参考文献が70ページあり、読書嫌いの私にとっては、ハードルの高い本でもありました。
私が物流業界に入った40年前には、輸出入はそれなりにありましたが、食品や生活必需品の多くは国内で作られ国内で消費されたおり、産地と消費地はトラック輸送が主力で長距離輸送の依存度が高い時代でした。コンテナの発展にともない、工業生産も海外に移り日本国内が空洞化し、食品や生活必需品は消費地に近い港湾に海外からコンテナで入ってくる時代になりました。メタル便のある浦安市千鳥はと東京港に近く、パナソニックやニコンの物流基地がありここ15年に新たに建てられた倉庫群です。倉庫のほとんどの貨物は、海外からコンテナにより入荷しております。世界中で一番安い国で生産し、世界で高く売れる国々で販売していくナイキやイケアや大手アパレルのビジネスモデルもコンテナが有ってのことです。
単にコンテナのウンチクを知る本ではなく、ここでは書ききれないほど、物流に対して多くのヒントがある本です。その一つに、自動車の発見したベンツ、GEのエジソン、石油の精製王のロックフェラー、エンターテイメントのウォルトディズニー、最近ではパソコンOSのビルゲイツ、スマホのジョブズ、そこには先発有利の法則が働きいまだにそれぞれの企業が世界でトップランナーです。でも、マルク・レビンソンが創業したシーランドは現在は有りません。物流業界特有の、参入障壁の低さが有る様です。
後発の楽天モバイルのネイティブネットワークは4G人口カバー率が2022年4月現在で91%(KDDIからのレンタルを含めると92.7%)に達した。今後は基地局の建設を更に加速するというが、残された過疎地に対しては、基地局の建設費に対して1%ずつでもカバー率を上げていく事は間違いなくイバラノの道のりである。
メタル便も同様で関東エリアの市町村に対して料金を提示してどこでも配送可能にするには、配送車両を一台一台増やして、結果として20年の歳月が掛かった。メタル便の混載便の強みは、関東⇔中部⇔関西⇔北九州の重工業ベルト地帯以外への配送ネットワークである。具体的には、北海道/東北/北陸/四国/南九州エリアで、貨物量が少ないためライバルがやりたがらないエリアである。浦安発の場合、例えば北海道や東北便など配送効率の悪いエリアを開始する時は、間違いなく赤字でスタートを覚悟し、開始に当たり一定期間で赤字が継続するなら撤退ラインも決めていた。幸いにライバルが良い所どりして、過疎地についてはチャレンジしてないので、逆に撤退ラインまでには黒字かできて現在もサービスが継続できている。
今日の日経新聞にJRがローカル線に対しては「40年度には19年度の最大1.6倍の客単価になる」との記事が載っていた。20年先のことを実しやかに平然と発表するJRの後ろ向きの姿勢には、読んでいて腹が立った。ドル箱の東京⇔新大阪の利益でリニアをつくりローカル線を切り捨てる方針のJR、公共機関として日本国土をどう考えているのか。
毎日運行の関東発の東北便、今日は8件の混載。ボディの面積に対してスペースをとる商品ばかり、ポイントはボディ前面に置かれたコイル、パレットを2枚重ねして空間をつくりここに入れ込む。重い商品を下に、その上に軽い商品を積んでいく。これでもか、これでもかと積み込んでいく。でも積載量は2トンと割と少ない。
事務所が感覚で受注して一台分をまとめ上げるが、それに対して文句を言うことなく積み込んでくれる現場スタッフの熱意。積込みの熟練技が光る。
2022年物流効率化法の認定要件に、過疎地区への配送が大きくクローズアップされた。
「過疎」とい表現が使われる様になったのは、昭和30年以降で大都市への人口集中による「過密」問題が起こる様になってから。過疎とは人口が減ってしまうことで、その地域での生活水準や生産機能の維持が困難になってしまう状態をいい、美しい国土の保全にも影響をもたらす。
過疎地区は、過疎法第2条及び第41条の適用される要件に該当する市町村をいう。
・市町村の数は全国1718市町村の51%、885市町村
・人口は全国に対する9.2%、11,626千人
・面積は全国に対する63.9%、241,383k㎡
(一般社団法人全国過疎地域連盟より抜粋)
写真は色のついた部分が過疎地域、東北6県は過疎地域が多い。
メタル便関東は2021年より東北全域への配送を強化している。
過疎化は美しい国土の保全にも影響をもたらす。
電動ドリルを探しにホームセンターにいくと、国産・海外品、機種も多彩で、価格差も大きく迷ってしまう。低価格優先で購入すると、使いづらかったりすぐ故障してしまうことも度々経験した。先日、会社の外構工事にきた職人にどこのメーカーが良いと聞いたら、迷わず「皆使っているし、マキタなら間違えない」と答えが返ってきた。
15年位前に労働災害を起こし労働基準監督署に行った時、担当官からあご紐を忘れても脱げない構造になっているとミドリ安全のヘルメットを勧められた。早速、ヘルメットをミドリ安全に切り替えたが、従来のヘルメットに比べ多少重たいが丈夫で機能的にできている。職種や用途によっても種類が豊富。以降関心をもって観察していると、大手物流企業はほぼミドリ安全のヘルメットを採用している。安全靴や作業着も同様だ。
大学病院に入院した時、ベッドはパラマウント、ガーゼや消毒用品等の消耗品は白十字が独占していた。医療関係は特に商品の信頼性が選択肢の最優先になると思う。
トラックに詳しくない私だが、当社の車両は95%はいすゞ車でその理由は一番売れているから。一社に決めると、燃費比較や消耗品やデジタコなど統一され管理も容易。最安値を求めて複数社のメーカーに毎回相見積もりをする会社もあるか、当社は一車購入と決めている。この購買方法は、名糖運輸の中興の祖、田中久夫さんに教授してもらった。
私はメタル便の将来を考える時、世間的には知名度がなくても、「長尺や異形物の混載ならメタル便でしょ」と物流のプロから言ってもらえる会社になりたい。そしてプロに支持される商品・サービスほど、結果としてコストパフォーマンスが高く、日々凄まじい企業努力をしている。
メタル便のホームページからのお問合せを、
メタル便北陸の吉田社長が中心となって直近のデータを分析してみた。
ホームページから多い時は、一日10件くらいお問合せいただく。
その成約率は? 成約の理由? 既存顧客と新規顧客の比率は?
保留を除くと成約率が半分は素晴らし数字だと、私自身は誇りに思っている。
お見積りはあくまでお見積りで、お客様の中で商売が成立しないケースもあるので。
メタル便が長尺物の全国配送において唯一無二のサービスであることを裏付けている。
メタル便浦安では、この度料金大幅値下げを実施する。
【主な料金改定】
① 中部・東海地区、最大35.5%値下げ
② 関西地区、平均20%値下げ
③ 山陽・山陰地区、平均20%値下げ
④ 四国地区、最大29.5%
⑤ 九州地区、平均15%値下げ
加えて配送エリア拡大と幹線輸送の増便を実施する。
【主な料金改定】
① 四国地区のエリア拡大
② 南東北(福島/宮城/山形)便、週2便(火・金発)から週3便(月・水・金発)
お客様には運賃表発送をもってご案内するが、料金表の作成が大仕事で一部屋をつぶしてセット組をしている。A3紙を10枚で4面どり40ページで全国の市町村名を網羅しているが、これを2000セット作成する。(写真の段ボールで出来上がった料金表でも300セットなので)
一枚一枚のページもとても細かな文字で力作である。メタル便の最大の特徴はこの料金表、大手でもA3一枚の料金表で受注している会社もあり、同業他社が長距離混載が時価なのに対して、すべて定価でサービスと提供している。メタル便以外にこんな料金表は見たことがない。これによりお客様が輸送する前に、明確な料金が分かり、見積としても使える。
全国・関東めぐりキャンペーン」を昨年12月で無事終了することができました。多くのお客様にご参加いただき、私達も共に全国をまわれたこと感謝いたしております。
新年早々嬉しいお手紙とおもいもよらぬプレゼントをいただき、スタッフ一同おお喜び。
「昨年の20周年記念キャンペーンでは大変楽しませていただき有難うございました。」と書き添いていただき、わざわざプレゼントまでいただきました。こんな温かいお気持ちのお客様とお仕事をご一緒できますこと、改めて私達幸せだなと感謝しております。