先日、友人がにこやかに「今年になってやっと数ヶ月連続で前年対比で上回った」と話していた。彼は約40店舗の中華レストランの管理部門にいる。毎月会っているので、悪い時の状況も聞いていた。レストランは固定費の占める割合が大きいので、多少の売上の落込みでも収益にはシビアに影響する。すごいねと言うと「前年が悪すぎたから。でも数%だが、毎月の伸びていることは明るさが見える」と言っていた。
メタル便の浦安はと言うと(前年対比 小口売上高)
・1月 110%
・2月 128%
・3月 142%
・4月 184%
と有り難いことに、すこぶる順調な数字になっている。
184%に至っては驚異的だが、4月が大混乱という状況では無かった。やはり、ある程度の器ができてきたためだろう。 カジ
研修会で知合った浜松の運送会社を訪問、来客応対の良さは感動もの。
①建物の外で社長自ら立って、我々を待っていてくれた。
②大雨で我々が濡れないように、社員が真っ先に雨の中飛び出て、乗用車を屋根下まで誘導。
③「ココ止めて」と社長が指示した場所が、事務所の入り口に一番近い屋根下で、実は倉庫に出入りするトラックの一番スポット、最前列で大型トラック用の大きな枠のど真ん中に誘導。仕事する上で明らかに邪魔になる場所、でも来客にとってはベストな位置。
④事務所に入ると、電話中の社員以外は皆起立して我々を向かえ。
⑤会議室の通され1時間半位話した後、帰りには、訪問した三人分の手土産が用意されていた。
名古屋からきた人には生モノ、一泊して帰るであろう梶と古賀には地元名産の海苔。その土産がその日に、それぞれの来客のことを考慮して買わせたものであることは明白。
⑥帰りは我々の乗用車が見えなくなるまで我々をお見送り。
これら一つ一つは決して大きくお金が掛かることではないが、全てが気配りで何処でもできるかと言うとなかなかできないこと。 カジ
2000年の8月にサービスを開始、12月に会社設立、今年で10年経過することになる。先日友人のコスモス食品の東京銀座の新事務所の開設祝いの集まりがあったがエネルギーのある人達が集まり、会社の新たなる展開を予感させるものがあった。メタル便記念イベントを開催することにした。要は10年と言うケジメに、関係者が一同に集まり、メタル便の未来を考えてみなくなった。
イベントは10月22日に決定、コンセプトも大筋か見えてきた。
【過去】メタル便は大勢の方々に縁をいただき今日がある。その振返り。
【現在】現在のメタル便を客観的に見て、サービスメニューや輸送品質を高める機会にしたい。
【未来】5年後、10年後、メタル便の役割は何なのか。
2010年上海万博の開催、海外から多くのお客様を迎えるにあたり上海のインフラを徹底的に整備した。
先日NHKで東京オリンピック当時の振返りの番組があったが、オリンピックを切っ掛けにできたものが一杯ある。
・東海道新幹線
・東京モノレールの開業
・東京国際空港ビル増築と滑走路拡張
・首都高速道路と名神高速道路の整備
・環七通りの整備
・都内ホテル ニューオータニ/オークラ/ヒルトン/東京プリンス
日本の高度成長の基盤を作ったのは、東京オリンピックと言って過言ではない。
10月22日のイベントを前に品質向上・環境整備・サービスの充実等、今後のメタル便飛躍の基礎になる半年間でありたい。 カジ
写真の長尺もの(長い物)商品は、お客様から集荷してきて、メタル便で梱包して路線便で出荷する。梱包だけで30分位の時間が掛かる。路線に出荷するならお客様のところから直接出荷すれば良いのではと思うが、メタル便には幾つかの機能がある。
①路線会社が嫌がらない様、時間をかけて手間をかけ梱包。
②中距離の場合メタル便がその方面にいくなら自車で運ぶ(その時は梱包は不要)
③路線会社を使って全国に配送、その取引数は10社を超え、配送方面・到着日・商品の形状によって使い分ける
④お客様が路線会社に委託するより、メタル便から頼んだ方が無理が通る。団体交渉に近い。
一つ一つは難しいことではないが、専門化させることに価値がある。
小宮一慶さんの50冊を記念するパーティが学士会館であった。私は微力ながらその発起人幹事を務めさせていただいた。大阪から大栄の吉田氏も駆けつけてくれた。
お祝いのスピーチの中で、印象に残る話があった。上場会社の社長の話で、数年前に赤字に陥った時、顧問である小宮さんより、削減できる経費は徹底的に削減することと、PDCAのサイクルの時間を短くしてしっかり回すことという2点のアドバイスをもらったそうだ。迷わず行動に移すと、短期間にV字回復できたそうだ。激動の時代だから、外部環境の変化は即座に経営基盤を変えてします。そんな時、対応できる一つの手法はPDCAの力かもしれない。
メタル便はこの一年間、グループを上げてPDCAをしっかり回すことに力点を置いてきた気がする。一週間に一度会議ではなく、来週の実施事項の申告、今週の実施事項の進捗を報告するミーティング。今年からは、幹部が各自一カ月の実施事項をリストアップしかなり具体的に記入して行動目標を立てグループ全体に宣言して、翌月にはその結果報告もする。そんなPDCAの仕組みが出来つつある。そのために名古屋で開催される5回シリーズの研修回にも、述べ22名を受講させている。
確実なPDCAの企業風土は、車で言うと足回りの強化で、スピードを出せる環境作り。戦争で言うと隊列の短さや飛行機の間隔の狭さで、敵からも攻撃に対して最大限に自軍の力を発揮する形態かもしれない。 カジ
メタル便の置き場に、小口の鋼材を混載で輸送する運送会社のトラックが引き取りにきた。輸送方法がメタル便と似ているので、私自身にはライバル意識もある。道路では頻繁に見るが、運転手の作業中の姿は初めてみる。興味深くみていると、制服のシャツのボタンははずして着流し状態、安全靴はかかとをつぶしてツッカケ、トラックの荷台にはヘルメットを着用しなでいる。見た瞬間、勝ったと思った。
この状況では大手企業への納品はまず無理、メタル便の配送先には安全基準の厳しい納品先が結構多い。扱い商品が鋼材だけに安全に関しては普段から厳しくいっている。そんなことは無いとは思うが、だらしない格好で作業しているのを発見したら是非通報下さい.
物流改善には、物流担当者の決裁権が重要になる。メタル便は共同配送型なので、ほかの運送会社とは手法が全くことなるし、他の会社にはその真似はできない。我々の提案を採用いただくことは、メタル便に切り換えかえてもらうことが前提となる。
物流改善の手法をお客様と協議を重ねていき大詰めの段階で、「既存の物流会社を変えてはならぬ」として会社の決済がおりなかった。非常に残念なことである。
物流改善を実施してメリットが出るのメタル便ではなく、運賃を払うお客様の方である。
病院にいき様々な検査を受け、病名も明らかになり、過去の症例から最適な治療方法も決めて、その方針を説明して、いざ治療をスタートする段階になって、治療を拒まれるようなものだ。
それで病気は治るのですか?
ほっておくと痛みは続きますよ。
まあいいか、医者自身が痛い訳ではないのだから。 カジ
取引であうY君、その会社の同僚から交通事故で2日前に即死したと聞く。信じられない話に、愕然とする。
Y君は東京⇔富山間を運行している長距離ドライバーで、数年にわたり週に数回顔を合わしている。年齢は40台半ば、いつもニコニコしているのがとっても印象的な人だった。家族持ちで、小学性の子供もいると聞く。
事故は富山へ帰路途中の長野県、トンネルを抜けると、下り 急カーブ アイスバーン、本来は停止に近い最徐行のところ、時速20k位のスピードのためブレーキが効かず、まず左面をガードレールに追突、反動で対向車線の登りのトラックと追突し即死とのこと。車がコントロールできない恐怖のあまり、瞬間に運転台から脱出したが、それが裏目にでて、車にはさまれた。
いつもより東京から荷物が早く積めたのか? 午後5時頃、早い時間帯で長野を通過しており、帰路の道もいくつかの選択肢が有る中、安全な遠回り(プラス30分)の道を選ばず、冬季通行には危険なルートを選択していた。
きっと、その日は特に早く家に帰りたかったのかも。本当にせつない話。
経営者の立場で、運送会社がいまどんな状況にあるかも充分想像できる。救急病院、事故車の回収、欠車のリカバリー、葬儀、警察の事情聴取、遺族への対応、保険会社、労務士、相手の運送会社への対応、労働基準監督署、運輸局、荷主への報告、社員の動揺・・・。
「今日が夢であって欲しい。社員の幸せを願って雇用したのに、幼い子を残してこんな結果になるとは。」
Y君の死を無駄にしないためにも、我々はこの事故に何を学ぶのか。
運送は、やはり命がけの仕事。ドライバーは毎日、体を張って仕事をしている。だからこそ、
「赤字でするような仕事であってはダメだ、
赤字があたりまえになるような業界ではダメだ
会社もゆとりともってなくてはダメ、どこかで無理が起こる」
と改めて思う。
謹んでご冥福をお祈り申し上げます。 カジ
午後5時、鉄鋼団地を通過するが、5時と言うのにトラックがまばらで、閑散としている。門扉を閉めている店も多い。荷動きの悪さを実感する。10年前とは全く違う景色だ。鉄鋼団地の輸送に従事するトラックは、積置き終えて既に車庫に帰っているのだろう。
メタル便の車庫にもどると、配達を終えた1台目のトラックがやっと帰ってきた。これから関東広域から集荷したトラックが続々と車庫に戻り、積込作業がスタートする。メタル便の忙しさとは鉄鋼団地の荷動きの無さは対照的に目に映ってきた。 カジ
寒い夜の現場がいつも以上に活気ずいた。
荷物を置くスペースが無くなってしまった、手の空いている乗務員が台木を足していく。
今日は遅くなると思い、近くのコンビニで「肉まん」を買い込み現場で配る。
1分弱の休憩、肉まんを頬張りながら戦闘開始!
ところがこれだけ荷物で溢れ返っているのに全員が協力し合い、終了時間はいつもより少し遅いくらい。
また積込と同時進行で行う発送の荷造り作業も通常の倍使い数がありましたが、こちらも途中から4人がかりで作業にあたり無事に時間に間に合わせる事ができました。
普段、乗務員を誉める事はめったにありませんが、頼もしく成長してくれていると実感しました。
ズバ抜けた能力よりも、チームワークを大切にするメタル便、これからも突っ走りますよ!