一年前までは単月だとの残業時間が80時間越が数名いた(3か月平均だと当然法律で定める80時間には収めるが)。労働基準監督署も残業には目を光らしており、この一年だけでも残業時間のとらえ方がより厳しくなった。一端重大事故が起きた時には、運転者の家族から過労を関連つけられ訴訟リスクもある。そんな社会情勢考慮し、当社では一ヵ月の残業を70時間以内としている。
メタル便関東は浦安鉄鋼団地に隣接しており、鉄鋼団地の溢れた荷物を夕方一端置き場に集めて方面別に混載して運ぶ。鉄鋼団地各社のシャッターが下りた後も積込作業をしており当然終了時間も遅くなる。メタル便開始当初はマンパワーもなく置き場も狭かったので積込終了が午後10時を過ぎることも多々あり、雨が降ろうものなら午後12時近くまでかかっていて毎日がバテバテだった。現在では置き場も広くなり(それでも最近手狭になってきたが)、マンパワーも向上し、だいたい午後7時には作業が終了できる。
残業時間70時間以内を達成する為には午後7時だと出勤時間は午前6時が標準になる。
残業計算式は
(終業19h-始業6h-定時8h-昼休憩及び途中休憩 1.5h)×20日=70h
これが会社の目標とする70時間の上限である。
でも広い関東エリアへは、何台かは朝5時頃出発しないと8~10件の配達は完了できない。配車係も頭が痛い。
「お客様の一番に声をかけてもらう運送会社なりたい、頼られる運送会社になりたい」そんな想いを込めて4月よりスタートする新サービス。お客様が頼られるには「機動力」「安心」「料金」が必要となる。今回料金にフォーカスした。従来メタル便関東では2000kgまでの小ロット荷物には料金表を作って定価販売してきた。その部分は定価販売でも、それ以外の依頼ならトラックに余裕があれば大胆に割引しちゃおうと言うサービス。
割引く理由はいくつでもある。
①荷台に空きスペースが生まれる中ロット(2000-3000㎏)なら、割引。
②納期にゆとりあったら、割引。
③時間指定が無ければ、割引。
④関東圏内の当日降しなら、割引。
④定期のオーダーなら、割引。
⑤予算がない仕事だったら言ってもらえれば、割引。
要は割引する要素が有れば、何でも割引きしちゃおうというサービス。但しトラックにゆとりが有れば。
根拠がない安売りでは永続するサービスにはならないし、運送として存続できない。メタル便には運賃を安くできる根拠がある。小ロットの荷物をいっぱい集めているから可能なのである。
ブラックジャックはカードを足して21に近づけるゲーム。トラック満載を10とすると、メタル便も荷物を組合わせて10に近づけて積載効率を上げるゲーム。メタル便は1~4の荷物がたくさんあるから10に近づけることができるのです。もっというとスペースの無駄、時間の無駄への挑戦です。
大阪で行われたヤマネット・マネージメントセミナーのメイン講師としてメタル便関西の吉田社長が登壇。2時間の講演でテーマは「飛躍的に業績を向上させたパートナーシップ経営メタル便」。メタル便設立の経過・ビジネスモデルの説明・9拠点のパートナーシップについて説明。2016年度は関西だけで年間200件にも及ぶ新規取引をいただいており、その宣伝販売方法について具体的な説明があった。
本来はセミナーの主旨はメタル便という事例を参考にしてもらい物流に携わる企業の参考にしてもらうことだが、東京から参加したがメタル便グループの一員としてもメタル便の本質的な説明も図解でわかりやすく学ぶことが多かった。メタル便グループの九州・金沢・岡山からも多数参加して価値観の共有もでき有意義だった。
セミナーの後半はロジスティック・サポート&パートナーズの石橋コンサルタントより、コンサルタントの視点でメタル便のマーケティングについて解説してもらった。メタル便という名称自体がマーケティング4Pのプロダクツ・プレイス視点でも素晴らしいとお褒めの言葉をいただいた。(梶)
3月14日付けの日本経済新聞に国交省の物流効率化事業の30団体の認定が記事になっていた。
メタル便関東では関東東日本幹線輸送協議会を組織化して、昨年末に効率化計画策定のための事業として認定を受けていた。記事に記載の30計画の1事業となっている。図らずも今日国交省に赴き完了報告書を提出する日だったので、新聞をみてちょっと驚いた。30事業の多くは鉄道や船の利用への切り替え事例が多く、陸送を対象にした共同配送の事例はほんの数件しかない。
国交省の物流効率化の目的が、温暖化防止からドライバー不足へとウエイトが大きく変化することをこの記事から感じた。
ワゴン車で朝8時に職場に昼食の弁当を届けてくれる。午後3時頃食べた後の弁当箱を回収にくる。冷静に考えたら、朝弁当を届ける時に前の日の弁当箱を回収してもらっても全く支障がない。そうすると配送と集荷が同時に完了する。容器は上手くできており食材と容器の間に薄いプラスチックの様なものが使われており、残食はプラスチックと一緒に捨てられるので容器を洗う必要もない。弁当屋に確認したら、一度の配達と回収で問題はないとのことで明日からその様にしてもらった。
この考え方は物流の合理化につながる。「食べた当日に容器を回収」と言う時間指定があるから、二回の訪問が必要になる。容器回収の時間指定を外すと一度で済む。運送の仕事で「朝一」の指定がいかに多いことか。日中に仕事がなく待機しているトラックの主な要因は、時間指定がついているから。でもそんなに時間指定が必要なのと考えてみると、当社に配達される商品で朝一にどうしても必要なものはほとんどない。
ちなみに私は職場に届けてもらうこの会社の弁当が大好きで、飽きない様に工夫されており毎回とっても美味しいと感じる。たまには高価で有名なレストランでその味にうなることもあるが、数百円の弁当に無条件に美味しいと感じる私は幸せである。
後半は「いかにして物流の合理化を図るか」の提案と問題提起。
メタル便関西の吉田代表より我々の得意とする時間ロス、スペースロスに対するメタル便のビジネスモデルの判りやすい図式による解説。鋼材は大部分が朝一届けの時間指定が入るが、本当にその日の朝一番に必要なのか?
引き続き、メタル便北海道の吉谷社長より、鋼材3PL(アウトソージング)の基本となる考え方とそのメリットについて。荷主の情報を共有するだけでも、無駄は相当排除できる。また北海道が得意とする、モーダルシフト(特にJR貨物)の取り組みについての紹介、全体を通してのテーマである、ドライバー不足解決にも脚光を浴びている。
北は北海道から、南は九州からメタル便の仲間にかけつてもらい、浦安の物流勉強会を支えてくれたのは本当に感謝。
浦安鉄鋼会館のホールに多くの方に集まっていただき、あっと言う間の2時間でした。ドライバー不足を一般論ではなく、マクロの客観的なデーターと、身の回りで起きているミクロの情報に絞ることにしました。
物流勉強会の流れを「ドライバー不足」→「物流費アップ」にはしたくなかった。物流改善をメタル便として提案する一方で、お客様にも物流を見直すヒントがあったでしょうか。
2008年の国土交通省の「2015年には14万人のドライバー不足」のレポートの検証から、ドライバー不足を客観的に理解してもらおうと考えた。2015年は予測に反し身近なところで深刻な状態には至らなかったが、その原因をドライバーの退職が延長されたと自分なりに分析してみた。
ドライバー不足の原因を、物流業界への求職者の減少だけでなく、①労働時間の厳密化 ②若者の車離れ ③新免許制度 ④企業間格差 の4つの視点から説明してみた。
2017年スタートダッシュミーティング(SDM)の議事事項
名古屋 ヤマネット会議室 9拠点 参加人員29名
(1)SDM恒例 「今年の戦略」各拠点発表
各拠点10分以内で「今年の戦略」について発表。
各拠点での共通話題はドライバー不足。
(2)メタル便パワーアップミーティング(実務者が集まる)
2017年秋開催地 誘致合戦 (各社3~5分プレゼン)
投票の結果、きん差で九州を押さえ北海道に
(3)営業会議(現在実際に頂いている見積り案件に対するアイデア会議)
(4)2月3日の浦安での鉄鋼業界物流勉強会の進行について
名古屋のスナックのVIPルームを貸し切って前夜祭。
ビンゴや勝ち抜きゲームに異常な盛り上がり。
毎年のことだがこんなにばか騒ぎできるのが、メタル便パワーの源泉かもしれない。
これ以上の写真はちょっとアップできない。
前夜祭終了後は、何組かに分けれて錦の街に消えていった。
翌日の会議に疲れを残さなければ良いが。
大阪メタル便より一括発注された2017年版チームジャンパーが到着。
今週末に名古屋で開催される、メタル便グループ・スタート・ダッシュ・ミーティング(SDM)のチームジャンパーで、これを着用して一体感をもって全体会議に臨む。わくわくしてくる。
ちなみに今回の議題は次の通り、各拠点10分の発表でも9拠点なので質疑応答を加えると半日掛かってしまう。
1.SDM恒例 「今年の戦略」各拠点発表(10分以内)
2.メタル便パワーアップミーティング(PUM)
※今年夏~秋に開催する集会 開催地誘致合戦(各社3~5分プレゼン)
3.NML全体営業会議
(現在実際に頂いているT社の見積り案件に対するアイデア会議)
4.その他 報告事項、懸案事項
SDMは経営やメタル便グループの運営が主テーマで、PUMは幹部や実務者の情報交換や懇親が目的となっている。
下段の写真は2016年SDMの風景、カメラマンは私(梶)で遠近感もあり上手に撮れたと自負している。2日間の開催だが、毎年200枚~300位はシャッターをきる。会議と言っても笑いも多いので、その瞬間も見逃せない。