10月9日に国土交通省より認定を受けた「平成26年度モーダルシフト推進事業」、狭き門を潜り抜けて認定を取れたのは8グループだった。メタル便グループもその認定を受けたグループだが、今回の認定グループの中にあって国土交通省のメタル便への期待値が大きいと聞く。単にトラック輸送から鉄道輸送に切り替えるのではなく、国土交通省の勧める
①複数企業による混載×モーダルシフト
②帰り荷の確保×モーダルシフト
に二項目共一致するからである。インターネットで公開されている具体的事例として認定グループの中でもメタル便の事例が一番に取り上げている。JR貨物の主催する講演会でもメタル便の事例がとりあげられていたそうだ。期待は大きいが、我々にとっては混載輸送は当たり前にやってきており、トラック輸送からJR貨物のコンテナ輸送に切り替えるだけので気負いも余りない。今回改めて気づいたことだが、路線会社を除くと長距離で混載輸送を行っている物流会社が実に少ない。
東京駅周辺で、メタル便グループのモーダルシフト化への最近の進捗ついて、大阪の吉田氏、北海道の吉谷氏と古賀と梶で4名でミーティング。JRコンテナによる輸送が東京⇔北海道間に加えて、今月から大阪⇔東京間も先ずは大阪土曜日発の東京月曜日着の便からスタートさせる。輸送コスト面からすると、JR貨物のコンテナ輸送が従来の輸送手段に比べて必ずしも安くはないが、今後より深刻となる環境問題や運転手不足を考えるとメタル便グループとしは最優先に取り組むべき事項と判断している。長距離輸送での混載は安定したサービスとしてはどの運送会社も提供していない。乗り越えていかなかればならない問題も多いが、我々はその長距離の混載サービスをJRコンテナをメインとして活用しようと計画しており国土交通省からの期待も大きいと聞く。
本年6月のJR貨物のコンテナ輸送に関する環境省の低炭層推進事業の認定に続いて、今度は国土交通省のモーダルシフト等推進事業の認定をこの10月に取れた。モーダルシフト等推進に当たりニューメタルラインモーダルシフト協議会もうけており、今回はその協議会が札幌で行った。協議会前日から台風18号が本州で猛威をふるっておりほとんどの飛行機が運休だったが、私は東京から札幌に2日前入りしていたので運休の難を逃れ、無事協議会に参加できた。ただJRさんは浜松の崩落事故でその対策であわただしい状況だった。
NHK朝ドラの「マッサン」スタートして欠かさず観ているので、市内の方々にニッカウヰスキーや竹鶴さんのポスターが目に付いた。 カジ
社員研修日
午前中は担当車の環境整備に3時間、清掃と共に非常時の備品についてチェックしてもらった。
事故発生時の対処マニュア、ル発炎筒、三角掲示板、懐中電灯、タイヤ交換の道具等。
午後はグループ討議に時間をとって発表してもらう。笑いが絶えない。
置き場の写真を撮って、後から気づいたことがある。
ピークの夕方積込みがスムーズに進み、かつ置き場が効率的に使える様に、日中から準備を始める。
長尺物のパイプにはすぐクレーンで吊れる様に、届け先毎にスリングがかけられているが、よく見ると黒い油の付いたパイプには黒くなったスリングベルトを使い、白いパイプには汚れが付着しない様に新しいベルトが使われている。混載にはこんな細かな気遣いが必要なんだなと関心する。
路線便が異形物や長尺物を敬遠し始めて、地域色の強い会社との提携の必要性よりが高まってきた。ネットワーク作りといっても、いくつかの条件がある。
・その拠点を中心として100~150km圏内について混載で運ぶ輸送ルートがあること。
・そして配送網を維持する物量があること。
・屋根下の載せ替えスペースがあること
・拠点間を結ぶ物量が十分にあること。
関東地区への配達件数で考えると、90%は関東エリアで集荷した関東エリアに配送している。これは関東が生産地でもあり、消費地でもある地域性からだと思う。それでも残りの10%はメタル便の大阪・名古屋・苫小牧の各拠点から送り込まれて商品である。
モーダルシフト(海上輸送)を利用する時「対岸」との信頼関係が重要だと聞いた。
シヤーシに荷物を積込んだあとは海上を経て、対岸の別のトラックがシャーシを引っ張るので積んだ商品は別のドライバーが荷下ろしを行う。だからワンマンで完結する積み込みに比べてより慎重になる。荷崩れを防ぐ為に捕縛も十分に、水濡れを防ぐために3枚のシートをかけるいる。それでも長い道中で物損が起きることがある。その時はその物損処理も積込んだ会社と、降ろした会社の信頼関係で解決していくそうだ。鉄道輸送も同様で、積み込みと降しが異なるので互いの信頼おける仕事が必要になってくる。
メタル便のモーダルシフトの取組みとして、今年7月から2台の有蓋コンテナを使って東京⇔苫小牧間サービスをスタートした。年内にはこれに加えて10台以上の鋼材輸送に適した無蓋コンテナを購入し、輸送範囲も大阪・名古屋・仙台も視野に入れる予定でかなり大胆な計画である。この構想にはメタル便北海道の吉谷社長が中心となり我々を引っ張ってくれている。
先日勉強会で「想い」と「思い」の違い学んだ。いままで、私自身はこの二つの漢字を使い分ける時に強い意志が伴う時に「想い」と書いていたが、説明によると「相手のことをおもう」時に「想う」の文字を使うそうだ。そう言われれば、相に心をつけると想になる。
吉谷社長は環境問題と運転手不足に深い関心をもって、モーダルシフトを強い意志で進めている。世の中の為になること、正に「想って」である。私は度々吉谷社長に「お客様はいくら環境に優しくてもサービスは支持してくれない。あくまでも運賃が安くなくては」と現実的にいやなことを言い続けてきたが、共同配送でCO2の削減を叫んでもお客様には関心はないことはこの13年での実感である。でも志や想いは重要だと思う。
40年前に聞いたマーケティングの村田昭治先生の講義を思い出した。「効用や効果がいっぱい書かれている万能薬ほど、お客様からは選ばれないと」 例えば、風邪にも、高血圧にも、胃腸にも効果・効能があると書かれていたら、薬として本当にどれに効果があるかの解らなくなる。風邪薬でも、セキ止め用とか鼻水用とか具体的に書かれている方が信頼できる。
プレゼンテーションも同様で、時間を持たせや内容を充実させる為に多くを盛り込むと印象が薄れてしまう。何を伝えたいかを一つに絞り混んで、より自分の身近な話題の具体例で示した方が印象に残ると思う。そんな意味では、メタル便はセグメンテーションがしっかりしている。
一回の名刺交換だけでは社名は覚えてくれない。どの地域で何をしている会社かは思い出しても、記憶は社名までにはたどり着かない。メタル便は、覚えやすい、メタル=鋼材 便=混載をイメージするから。メタル便北海道やメタル便東海に至っては地区まで解る。でもマイナスもある、木材や一般雑貨は対象外の感じてしまう。
7月1日から東京~苫小牧間、コンテナによるJR貨物輸送を定期便としてスタートする。もちろんメタル便なので混載(積み合わせ)である。長尺物はコンテナ内寸いっぱいのギリギリ6メーターまで対応できる。私設コンテナなので、メタル便のマークがコンテナに書かれている。何故か誇らしい。一年間かけて企画してきたメタル便のモーダルシフトがいよいよスタートする。
ちなみに今回スタートしたJR貨物企画コンテナの12フィート 20フィート 30フィートとある種類の中で、20フィートのJRコンテナ
・内寸 長さ6070mm 幅2328mm 高さ2178mm
・有蓋コンテナで側面がカンノン開き
・積載10.4t=総重量13.5t-自重3.1t
・コキ100系貨車限定
勿論トラック輸送と同様で、お客様へはドアツードアの輸送、東京~北海道間、小口長尺物の混載便で100kg ¥6000~