2015年1月我々にとって素晴らしい幕開けとなった。メタル便グループが4拠点から、福岡の深田運送と静岡の入出運送が加わり6拠点になったからである。路線会社が長尺物(2メーター以上)や異形物を運ばなくなった現在、長距離混載のサービスを提供するためにはメタル便グループの自社トラックによる配送網確立が急務になっていたが、これで配送エリアをかなり広げることができた。
メタル便グループでは毎年成人の日を利用にスタートダッシュミーティングと称して、各拠点の幹部スタッフが集まり戦略会議を行っている。今年はこの一日の為にスタッフジャンバーも作り、豊田スタジアムの会議室で30名参加で実施する。主に福岡と静岡の今後の事業展開と、JR貨物を利用したモーダルシフトについて議論された。参加メンバーは各社で実行責任者でもあり、プロ意識も高いのでそれぞれが大きな刺激を受けた。昼食は勝利を祈願して、カツ(勝)カレー。2015年熱い幕開けとなった。
10月9日に国土交通省より認定を受けた「平成26年度モーダルシフト推進事業」、狭き門を潜り抜けて認定を取れたのは8グループだった。メタル便グループもその認定を受けたグループだが、今回の認定グループの中にあって国土交通省のメタル便への期待値が大きいと聞く。単にトラック輸送から鉄道輸送に切り替えるのではなく、国土交通省の勧める
①複数企業による混載×モーダルシフト
②帰り荷の確保×モーダルシフト
に二項目共一致するからである。インターネットで公開されている具体的事例として認定グループの中でもメタル便の事例が一番に取り上げている。JR貨物の主催する講演会でもメタル便の事例がとりあげられていたそうだ。期待は大きいが、我々にとっては混載輸送は当たり前にやってきており、トラック輸送からJR貨物のコンテナ輸送に切り替えるだけので気負いも余りない。今回改めて気づいたことだが、路線会社を除くと長距離で混載輸送を行っている物流会社が実に少ない。
東京駅周辺で、メタル便グループのモーダルシフト化への最近の進捗ついて、大阪の吉田氏、北海道の吉谷氏と古賀と梶で4名でミーティング。JRコンテナによる輸送が東京⇔北海道間に加えて、今月から大阪⇔東京間も先ずは大阪土曜日発の東京月曜日着の便からスタートさせる。輸送コスト面からすると、JR貨物のコンテナ輸送が従来の輸送手段に比べて必ずしも安くはないが、今後より深刻となる環境問題や運転手不足を考えるとメタル便グループとしは最優先に取り組むべき事項と判断している。長距離輸送での混載は安定したサービスとしてはどの運送会社も提供していない。乗り越えていかなかればならない問題も多いが、我々はその長距離の混載サービスをJRコンテナをメインとして活用しようと計画しており国土交通省からの期待も大きいと聞く。
本年6月のJR貨物のコンテナ輸送に関する環境省の低炭層推進事業の認定に続いて、今度は国土交通省のモーダルシフト等推進事業の認定をこの10月に取れた。モーダルシフト等推進に当たりニューメタルラインモーダルシフト協議会もうけており、今回はその協議会が札幌で行った。協議会前日から台風18号が本州で猛威をふるっておりほとんどの飛行機が運休だったが、私は東京から札幌に2日前入りしていたので運休の難を逃れ、無事協議会に参加できた。ただJRさんは浜松の崩落事故でその対策であわただしい状況だった。
NHK朝ドラの「マッサン」スタートして欠かさず観ているので、市内の方々にニッカウヰスキーや竹鶴さんのポスターが目に付いた。 カジ
メタル便のモーダルシフトの取組みとして、今年7月から2台の有蓋コンテナを使って東京⇔苫小牧間サービスをスタートした。年内にはこれに加えて10台以上の鋼材輸送に適した無蓋コンテナを購入し、輸送範囲も大阪・名古屋・仙台も視野に入れる予定でかなり大胆な計画である。この構想にはメタル便北海道の吉谷社長が中心となり我々を引っ張ってくれている。
先日勉強会で「想い」と「思い」の違い学んだ。いままで、私自身はこの二つの漢字を使い分ける時に強い意志が伴う時に「想い」と書いていたが、説明によると「相手のことをおもう」時に「想う」の文字を使うそうだ。そう言われれば、相に心をつけると想になる。
吉谷社長は環境問題と運転手不足に深い関心をもって、モーダルシフトを強い意志で進めている。世の中の為になること、正に「想って」である。私は度々吉谷社長に「お客様はいくら環境に優しくてもサービスは支持してくれない。あくまでも運賃が安くなくては」と現実的にいやなことを言い続けてきたが、共同配送でCO2の削減を叫んでもお客様には関心はないことはこの13年での実感である。でも志や想いは重要だと思う。
7月1日から東京~苫小牧間、コンテナによるJR貨物輸送を定期便としてスタートする。もちろんメタル便なので混載(積み合わせ)である。長尺物はコンテナ内寸いっぱいのギリギリ6メーターまで対応できる。私設コンテナなので、メタル便のマークがコンテナに書かれている。何故か誇らしい。一年間かけて企画してきたメタル便のモーダルシフトがいよいよスタートする。
ちなみに今回スタートしたJR貨物企画コンテナの12フィート 20フィート 30フィートとある種類の中で、20フィートのJRコンテナ
・内寸 長さ6070mm 幅2328mm 高さ2178mm
・有蓋コンテナで側面がカンノン開き
・積載10.4t=総重量13.5t-自重3.1t
・コキ100系貨車限定
勿論トラック輸送と同様で、お客様へはドアツードアの輸送、東京~北海道間、小口長尺物の混載便で100kg ¥6000~
この一年でメタル便の輸送手段に選択枝が増えてきた。メタル便浦安では商船三井フェリーの九州向けの集荷拠点として提携を結んだ。この7月1日からはJR貨物による私設コンテナ輸送がスタートする。JR貨物輸送は東京~苫小牧間で始めるが、東海、大阪と随時輸送範囲を広げていく。陸送トラック・海運・鉄道を駆使して、環境性/経済性/確実性/柔軟性を追求していく。
東京駅前の中華料理「蓬莱」にて吉田・吉谷・古賀の4名で、鋼材3PL(サード・パーティー・ロジスティクス=企業戦略として物流機能の全体もしくは一部を第三企業に委託すること)
についての意見交換。このところ荷役や加工を物流会社に委託するケースが増えており、経験豊富な吉谷さんを中心にポイントを話してもらい、多くのことを学ぶ。業務の受託範囲が広いほど業務の簡素化がなされ、結果としてお客様にも喜んでもらえると言う。メタル便グループの各拠点にも、数社から3PLのお話をいただいている。
メタル便グループが新春浦安に集まって、恒例のスタートダッシュミーティングを行う。
今年から北海道も加わり4拠点での合同ミーティング。2013年の報告と2014年の展望が発表されるが、今年はパワーポイントが必修となり思考を凝らした発表で3時間もあっと言う間に過ぎてしまった。積み合せのエリア拡大・JR貨物を使ったモーダルシフト(環境負荷の少ない輸送手段への転換)・増大する輸入貨物などが主なテーマとなった。各拠点の共通して、増え続ける混載のお客様の要望にどこまで対応できるのかが、今年の大きな課題であることは再認識できた。
終了後は門前仲町に移動して、居酒屋での懇親会とスナックでカラオケ大会になった。12時をまわりホテルに帰っても部屋で懇親の場が持たれた様だ。北海道・浦安・名古屋・大阪と距離があるだけに、幹部スタッフが時間を忘れてバカ騒ぎするのも価値あることだ。