■ 鋼材
丸鋼 鋼管パイプ 鋼板(薄板・厚板・敷板) フラットバー C型チャンネル H鋼 アングル 溝型鋼 異型パイプ 線材 レール Iビーム 異型丸棒 ガス管 山形鋼 パンチングメタル 薄板平鋼 インゴット スリットコイル
■ 建築資材
木材 サイディング フェンス 屋根材 グレーチング ガードレール マンホール 床板 塩ビ管 石材 建設足場 ラス アルミ押出材 金型 エクステリア ガーデニング品
■ その他
スクリーン 健康器具 通信ケーブル 通信管 避雷針
■ 輸入・輸出(コンテナ・航空貨物)
一般雑貨 自動車部品
■ 混載対象となる商品特性
長尺モノ(長い物) パレット物 重量物 路線便では割高になる個数物 クレーン降しの商品 2t車以下の少量
置き場の写真を撮って、後から気づいたことがある。
ピークの夕方積込みがスムーズに進み、かつ置き場が効率的に使える様に、日中から準備を始める。
長尺物のパイプにはすぐクレーンで吊れる様に、届け先毎にスリングがかけられているが、よく見ると黒い油の付いたパイプには黒くなったスリングベルトを使い、白いパイプには汚れが付着しない様に新しいベルトが使われている。混載にはこんな細かな気遣いが必要なんだなと関心する。
7月1日から東京~苫小牧間、コンテナによるJR貨物輸送を定期便としてスタートする。もちろんメタル便なので混載(積み合わせ)である。長尺物はコンテナ内寸いっぱいのギリギリ6メーターまで対応できる。私設コンテナなので、メタル便のマークがコンテナに書かれている。何故か誇らしい。一年間かけて企画してきたメタル便のモーダルシフトがいよいよスタートする。
ちなみに今回スタートしたJR貨物企画コンテナの12フィート 20フィート 30フィートとある種類の中で、20フィートのJRコンテナ
・内寸 長さ6070mm 幅2328mm 高さ2178mm
・有蓋コンテナで側面がカンノン開き
・積載10.4t=総重量13.5t-自重3.1t
・コキ100系貨車限定
勿論トラック輸送と同様で、お客様へはドアツードアの輸送、東京~北海道間、小口長尺物の混載便で100kg ¥6000~
メタル便グループが新春浦安に集まって、恒例のスタートダッシュミーティングを行う。
今年から北海道も加わり4拠点での合同ミーティング。2013年の報告と2014年の展望が発表されるが、今年はパワーポイントが必修となり思考を凝らした発表で3時間もあっと言う間に過ぎてしまった。積み合せのエリア拡大・JR貨物を使ったモーダルシフト(環境負荷の少ない輸送手段への転換)・増大する輸入貨物などが主なテーマとなった。各拠点の共通して、増え続ける混載のお客様の要望にどこまで対応できるのかが、今年の大きな課題であることは再認識できた。
終了後は門前仲町に移動して、居酒屋での懇親会とスナックでカラオケ大会になった。12時をまわりホテルに帰っても部屋で懇親の場が持たれた様だ。北海道・浦安・名古屋・大阪と距離があるだけに、幹部スタッフが時間を忘れてバカ騒ぎするのも価値あることだ。
秋口になって車の手配がヒッパクしてきた。一人の配車係が一台の車の手配の為に、一日中30件や40件と電話をかけ探し続けることも稀ではなくなってきた。メタル便浦安では、積合せ(混載)の福島に宮城に定期的に走らせているが、その他の東北エリアの積み合せで長尺物(長い物)や重量物となると、現状ではかなり難しくなっている。
例で言うと、15日積みで手配して欲しいと言われて、15日積みの車がどうしてもなく代替案で16日を提案する。お客様は指定日の15日にコダワリ継続して探して欲しいと要望される。時間の経過と共にお客様が諦めて16日でも良いと言われた時には16日積みのトラックは無くなっている。こんなことの繰り返しである。価格も同様で、東北方面に対しては現在は時価に近い。運賃にこだわると、時間の経過と共にとんでもなく高い運賃になる時もある。この時期「即決」が重要になる。加えて問題なのはお客様自体が本業が手につかず、車の手配だけで多くの時間を費やすことである。
8月以降配送件数が増えて、ドライバーへの負担が大きくなってきている。
研修会で無駄をテーマに話し合う中、このところ増加している積み忘れが問題となった。配車係の新田君が解決策として「自分がチェックするしかない」と言ってくれた。翌週から彼の行動が変わった。メタル便の約7割が宵積みで残りは翌朝積み込む。夜の積み込みが終わり運転手が帰った後、新田君が現場に出て、朝積み込みの伝票と置場に残された商品を一品一品チェックしてくれる。この方法は合理的で、伝票にない商品が有れば、トラック出発前に積み忘れが発見できる。
私なら運転手の責任として積み忘れしないよう注意して解決策とするが、これ以上ドライバーには負担はかけらないとして、自分自身が動いてくれた。ドライバーに対して責めるのではなく、責任感とは何たるかを背中で見せてくれている。これなら仲間がついてくる。
この数週間で大手の路線会社2社から、長尺モノ(長い物)・異形状の商品の混載(積み合せ)の関するお問い合わせをいただく。インターネットで混載をできる会社を探して、当社にたどりつかれたようだ。プロ中のプロから相談を受けると、なんだか嬉しい。全国に自車輌のネットワークをもっていても、実際混載で長尺や重量物を運ぶのは難しくなってきている状況が理解できる。
「後ほどオーダーをいただいても、手配できない可能性もありますので」
メタル便事務所内で、お問合せに対して最近よく耳にする言葉。
ホテルの予約だと満室と聞いた瞬間あきらめるが、運送の場合はお願いすれば気合いでどうにかなりそうな気持ちを持ってしまう。
荷動きが出てきて車輌が逼迫している。遅い時間帯のオーダーに対して100%お受けできない状況が連日出てきたようだ。チャーターと違ってメタル便の難しさは、混載ノウハウや効率的な配送ルートはドライバーの現場力にかかっており、忙しくなっても運行台数を簡単には増やせないことだ。路線バスなら増便は簡単だが、メタル便の場合は関東一円安心して運行できる一人前のドライバーになるには数年かかる。浦安鉄鋼団地の全ての鉄鋼品種を伝票を見て判断できるまようになるまでも、同様である。
緊急オーダーや遅くなってのオーダーを全てお受けしたいのは念願だが、なかなか難しいのが現状である。
「手配できない可能性も」の言葉を聞く度に胸が痛む。 カジ