小口混載の商品を満載したメタル便グループの幹線便、今日は大型車で関東に入ってきた。
浦安⇔名古屋⇔大阪は定期運行している。
写真のDEX号は大阪港で貿易貨物を中心に運ぶ車両で、平ボディではなくウイング車ある。
メタル便=平ボディの印象があるが、幹線間はウイング車の運行の時もある。
7月1日から東京~苫小牧間、コンテナによるJR貨物輸送を定期便としてスタートする。もちろんメタル便なので混載(積み合わせ)である。長尺物はコンテナ内寸いっぱいのギリギリ6メーターまで対応できる。私設コンテナなので、メタル便のマークがコンテナに書かれている。何故か誇らしい。一年間かけて企画してきたメタル便のモーダルシフトがいよいよスタートする。
ちなみに今回スタートしたJR貨物企画コンテナの12フィート 20フィート 30フィートとある種類の中で、20フィートのJRコンテナ
・内寸 長さ6070mm 幅2328mm 高さ2178mm
・有蓋コンテナで側面がカンノン開き
・積載10.4t=総重量13.5t-自重3.1t
・コキ100系貨車限定
勿論トラック輸送と同様で、お客様へはドアツードアの輸送、東京~北海道間、小口長尺物の混載便で100kg ¥6000~
メタル便が苫小牧に拠点ができていらい、貨車輸送や海運の利用が身近なモノになってきた。そんな利用の選択枝が増える中いかに我々が貨車や海上輸送に関して無知だったか思い知ることになった一年である。JR貨物さん共も具体的な輸送オーダーを通じて教えてもらう中、少しづつではあるが色々なことが見えてきた。貨車輸送=大手企業のイメージが強く中堅規模の企業や混載には敷居が高い、また無蓋(天井がない)コンテナについては未知の領域である。こんな部分にメタル便は風穴を開けたいと思っている。世界に約束した低炭素、京都議定書はまだ生きている。身近なところから取り組んでいかねばならない。
今日から関東地区のメタル便の平ボディ車にはモーダルシフトの特注ステッカーを貼る。
「後ほどオーダーをいただいても、手配できない可能性もありますので」
メタル便事務所内で、お問合せに対して最近よく耳にする言葉。
ホテルの予約だと満室と聞いた瞬間あきらめるが、運送の場合はお願いすれば気合いでどうにかなりそうな気持ちを持ってしまう。
荷動きが出てきて車輌が逼迫している。遅い時間帯のオーダーに対して100%お受けできない状況が連日出てきたようだ。チャーターと違ってメタル便の難しさは、混載ノウハウや効率的な配送ルートはドライバーの現場力にかかっており、忙しくなっても運行台数を簡単には増やせないことだ。路線バスなら増便は簡単だが、メタル便の場合は関東一円安心して運行できる一人前のドライバーになるには数年かかる。浦安鉄鋼団地の全ての鉄鋼品種を伝票を見て判断できるまようになるまでも、同様である。
緊急オーダーや遅くなってのオーダーを全てお受けしたいのは念願だが、なかなか難しいのが現状である。
「手配できない可能性も」の言葉を聞く度に胸が痛む。 カジ
浦安鉄鋼団地や一般道でメタル便のトラックを見かけると、つい激写してしまう。混載便だから尚更感じるのか、世の中のお役に立てていると思うと、嬉しくなってしまう。会社に戻ればあるのが当り前のトラックも、路上で出会うと何故だか凛々しい。もう何十年も運送の仕事に従事していても、その新鮮度は今だ褪せない。 カジ