メタル便グループ、主要都市の配送はほぼ自車配送で網羅できているが、それでも地域地域に特化した全国の有力な運送会社(長尺モノが混載で運べる)の協力は不可欠。昨日その一社が来社されたが事前に「お願いがあり、貴社にとっては良くない話です」と連絡をいただいていた。
良くない話? 来社されるまでいくつかのシナリオを想定してみた。
①当社の荷物を運べなくなる
②2m以上の長尺モノは断りたい
③〇〇地域への配送ができなるなく
④料金値上げ
商談には立ち会わなかったが、良くない話とは④の150%の値上げ依頼であった。大きな値上げだが、①~③の比べれば「何とか運んでもらえる」のでホット胸をなでおろした。
数日後に手広く全国に鋼材を販売されているお客様が来社される。路線・宅配業者が長尺モノを運ばなくなったので何とか対応して欲しいとの内容と聞いている。長尺モノや重量物を扱うお客様や物流会社のとって、事態は刻刻と深刻になってきている。
なぜ路線・宅配業者が長尺物・重量物を運ばなくなったか
路線・宅配業者が長尺物を運ばなくなって、お客様から問合せをいただき弊社の料金を提示すると、ほぼ一律に「高い」という感想をいただく。実際に路線・宅配業者が運んでいた時は、安い運賃で運んでいた。弊社の料金ベースになる考え方は、輸送原価を荷物の使用スペースや重量に準じて案文している。利用頻度が高くても割引きはしてない。路線・宅配業者が法人に対して安い料金で運べたのは、メール便をはじめとする少量貨物で一定の運賃収入を確保して、余ったスペースは安い料金の長尺物等で荷台をうめていた。一端少量貨物が積めないほど増えてくると、長尺物等を断るのは自然の流れである。
最近航空会社間のアライアンスが進み情報共有が進む一方で、飛行機の小型化が進み、需給を的確によむことにより空席が格段に少なくなったという。かつてはビジネスクラスへのアップグレードがあったが、その様なケースも少なくなってきた。高いクラスのシートは正規料金で販売でき、エコノミークラスも満席にしている。おのずと空席をうめるための安売りが少なくなってきた。
ヤマト運輸が25kg以上、3辺の合計160センチ以上を対象に6月19日より最大60%の値上げに踏み切った。上限は30kg・3辺の合計は200センチまでと明確にした。
平成8年からセメントの袋物が40kgから25kgになり、飛行機で預かる荷物は十年位前から特に厳しくなって一個当たり23kg以上になるとシビアに追加料金が発生する。作業員が腰に負担なく積降できる重要は23kg~25kgと言うのが国際的な常識になってきている様だ。でもコーヒー豆の麻袋は依然60kgの様で、コーヒー豆の原産地が開発途上国に多いのが何となくうなずける。