「お客様の一番に声をかけてもらう運送会社なりたい、頼られる運送会社になりたい」そんな想いを込めて4月よりスタートする新サービス。お客様が頼られるには「機動力」「安心」「料金」が必要となる。今回料金にフォーカスした。従来メタル便関東では2000kgまでの小ロット荷物には料金表を作って定価販売してきた。その部分は定価販売でも、それ以外の依頼ならトラックに余裕があれば大胆に割引しちゃおうと言うサービス。
割引く理由はいくつでもある。
①荷台に空きスペースが生まれる中ロット(2000-3000㎏)なら、割引。
②納期にゆとりあったら、割引。
③時間指定が無ければ、割引。
④関東圏内の当日降しなら、割引。
④定期のオーダーなら、割引。
⑤予算がない仕事だったら言ってもらえれば、割引。
要は割引する要素が有れば、何でも割引きしちゃおうというサービス。但しトラックにゆとりが有れば。
根拠がない安売りでは永続するサービスにはならないし、運送として存続できない。メタル便には運賃を安くできる根拠がある。小ロットの荷物をいっぱい集めているから可能なのである。
ブラックジャックはカードを足して21に近づけるゲーム。トラック満載を10とすると、メタル便も荷物を組合わせて10に近づけて積載効率を上げるゲーム。メタル便は1~4の荷物がたくさんあるから10に近づけることができるのです。もっというとスペースの無駄、時間の無駄への挑戦です。
大阪で行われたヤマネット・マネージメントセミナーのメイン講師としてメタル便関西の吉田社長が登壇。2時間の講演でテーマは「飛躍的に業績を向上させたパートナーシップ経営メタル便」。メタル便設立の経過・ビジネスモデルの説明・9拠点のパートナーシップについて説明。2016年度は関西だけで年間200件にも及ぶ新規取引をいただいており、その宣伝販売方法について具体的な説明があった。
本来はセミナーの主旨はメタル便という事例を参考にしてもらい物流に携わる企業の参考にしてもらうことだが、東京から参加したがメタル便グループの一員としてもメタル便の本質的な説明も図解でわかりやすく学ぶことが多かった。メタル便グループの九州・金沢・岡山からも多数参加して価値観の共有もでき有意義だった。
セミナーの後半はロジスティック・サポート&パートナーズの石橋コンサルタントより、コンサルタントの視点でメタル便のマーケティングについて解説してもらった。メタル便という名称自体がマーケティング4Pのプロダクツ・プレイス視点でも素晴らしいとお褒めの言葉をいただいた。(梶)
3月14日付けの日本経済新聞に国交省の物流効率化事業の30団体の認定が記事になっていた。
メタル便関東では関東東日本幹線輸送協議会を組織化して、昨年末に効率化計画策定のための事業として認定を受けていた。記事に記載の30計画の1事業となっている。図らずも今日国交省に赴き完了報告書を提出する日だったので、新聞をみてちょっと驚いた。30事業の多くは鉄道や船の利用への切り替え事例が多く、陸送を対象にした共同配送の事例はほんの数件しかない。
国交省の物流効率化の目的が、温暖化防止からドライバー不足へとウエイトが大きく変化することをこの記事から感じた。
ワゴン車で朝8時に職場に昼食の弁当を届けてくれる。午後3時頃食べた後の弁当箱を回収にくる。冷静に考えたら、朝弁当を届ける時に前の日の弁当箱を回収してもらっても全く支障がない。そうすると配送と集荷が同時に完了する。容器は上手くできており食材と容器の間に薄いプラスチックの様なものが使われており、残食はプラスチックと一緒に捨てられるので容器を洗う必要もない。弁当屋に確認したら、一度の配達と回収で問題はないとのことで明日からその様にしてもらった。
この考え方は物流の合理化につながる。「食べた当日に容器を回収」と言う時間指定があるから、二回の訪問が必要になる。容器回収の時間指定を外すと一度で済む。運送の仕事で「朝一」の指定がいかに多いことか。日中に仕事がなく待機しているトラックの主な要因は、時間指定がついているから。でもそんなに時間指定が必要なのと考えてみると、当社に配達される商品で朝一にどうしても必要なものはほとんどない。
ちなみに私は職場に届けてもらうこの会社の弁当が大好きで、飽きない様に工夫されており毎回とっても美味しいと感じる。たまには高価で有名なレストランでその味にうなることもあるが、数百円の弁当に無条件に美味しいと感じる私は幸せである。