置き場の写真を撮って、後から気づいたことがある。
ピークの夕方積込みがスムーズに進み、かつ置き場が効率的に使える様に、日中から準備を始める。
長尺物のパイプにはすぐクレーンで吊れる様に、届け先毎にスリングがかけられているが、よく見ると黒い油の付いたパイプには黒くなったスリングベルトを使い、白いパイプには汚れが付着しない様に新しいベルトが使われている。混載にはこんな細かな気遣いが必要なんだなと関心する。
路線便が異形物や長尺物を敬遠し始めて、地域色の強い会社との提携の必要性よりが高まってきた。ネットワーク作りといっても、いくつかの条件がある。
・その拠点を中心として100~150km圏内について混載で運ぶ輸送ルートがあること。
・そして配送網を維持する物量があること。
・屋根下の載せ替えスペースがあること
・拠点間を結ぶ物量が十分にあること。
関東地区への配達件数で考えると、90%は関東エリアで集荷した関東エリアに配送している。これは関東が生産地でもあり、消費地でもある地域性からだと思う。それでも残りの10%はメタル便の大阪・名古屋・苫小牧の各拠点から送り込まれて商品である。
モーダルシフト(海上輸送)を利用する時「対岸」との信頼関係が重要だと聞いた。
シヤーシに荷物を積込んだあとは海上を経て、対岸の別のトラックがシャーシを引っ張るので積んだ商品は別のドライバーが荷下ろしを行う。だからワンマンで完結する積み込みに比べてより慎重になる。荷崩れを防ぐ為に捕縛も十分に、水濡れを防ぐために3枚のシートをかけるいる。それでも長い道中で物損が起きることがある。その時はその物損処理も積込んだ会社と、降ろした会社の信頼関係で解決していくそうだ。鉄道輸送も同様で、積み込みと降しが異なるので互いの信頼おける仕事が必要になってくる。