著者は大阪市内の公立松虫中学で体育を指導し、独自の指導理論で荒れた学校を立て直し、陸上部の顧問として7年間で13回の日本一を排出した。勝ち続ける人材教育論をまとめた本。
教育も経営も重なる部分が多いことに驚かされる。感銘を受けたのは、経験のない普通の一年生の子にも、3年生には日本一ないなる意識を植えつけること。
砲丸投げを例にとると、全国大会に50校50名程度の出場する。でも実はライバルは50名ではないと言う。その内の30名位は全国大会にでることが目標としてきて、大会に出場した時には既に目標は達成しているのでそこで終わっている。同様に入賞を目指す生徒10名くらいは、5位から8位で満足する。結局、優勝を目指す2~3名の生徒とコーチの中から優勝者がでる。絶対に入賞目的のコーチからは優勝者は出ないという。意思が低くければ一生勝てない。優勝目指した瞬間から、本当のライバルは全国で2~3人しかいないのである。
メタル便は今が正念場、「鋼材の共同配送」という大きな目標を改めて認識べき時だ。 カジ