運送会社の運転手を色々な現場で観察すると、二種類に分類できる。お客様に「感謝して」仕事をする運転手と、お客様とは対等の立場で「仕事をしている」という意識の運転手。
どちらに属するかは運転手の気質よりか、運送会社の体質に起因している部分が多いかもしれない。前者の様な考えの運転手が多い会社はチームプレーで仕事に取り組み、後者は運転手の個人プレーに頼るところが多い会社である。良い悪いは別問題として、一人の運転手が固定した車両で固定した仕事をおこなう様になると、後者の考え方が生まれやすい。経営幹部と運転手のコミニュケーション(定期的なミーティングや教育)がしっかりしている会社は前者に属する場合が多いと感じる。
個人的には前者を「運送会社」と呼び、後者を「運送屋」と呼び区別している。メタル便各社はチームプレーが前提なので、自ずと前者に属している。
運転手の二種類に分類、お客様に「感謝して」仕事をする運転手と、お客様とは対等の立場で「仕事をしている」という意識の運転手。
意識の違いは、現場ではちょっとしたところに表れる。前者は、お客様から仕事を指示された時や作業終了時に自然と「有難う」の言葉か出てくる。後者は、指示された時「はい」とか「わかりました」とかが精々で、場合によっては不満をぶつける。終了時は特に挨拶なく去っていく。お客様は接してみてどちらが感じが良いかは一目瞭然である。
一方で後者が中途半端な仕事をするかと言うと決してそうでなく、プロとして責任感のある立派な仕事をする人も多い。でも、感謝して取組んでも、無愛想に取組んでも、やる仕事量は一緒である。私は、どうせ同じ量の仕事をするなら・・・と思うのだが。
お客様を訪問しての声
「メタル便って高いんだよね。でもこの料金で他にやってくれる会社も無いから」
お客様の正直な声だと感じる。少量の物流費は割高になってしまう。
それでもオーダーをいただいているから役立っていると思う
3月は年間の自動車保険の契約更新月。
保険会社の担当が来社され、ここ数年事故がなく今年は65%から1ランク上がり70%の割引になったこと教えてもらう。団体割引を5%加えると75%オフ。保険料が四分の一で済むことになる。メタル便では新人も多いので、ここ数年は小さな事故が増えてもしょうがないと思っていたが・・・。
そんな中、私の携帯に古賀君より事故の一報が。冷静な報告だったが、詳細を聞き終わるまではドキドキする。
弊社のトラックが停車中に、側面より乗用車が突っ込んできたとのこと。相手は心臓発作か脳溢血などいずれかの理由により意識不明の状態だそうだ。結果的には、意識不明で歩道に突っ込むところ、弊社のトラックが防護壁になったようだ。
夕方のミーティングの議題で一つとして、給料についての基本的な考え方をスタッフで話合った。
メタル便の毎月の車両毎の売上は、ドライバーの成果を評価する上で余り参考にならないと古賀氏は言う。4t車で60万円台の売上もある一方で100万円近く売り上げる車両もあるが、経験豊かなドライバーは配送件数が多い難度が高い仕事が割り振られ、概してそれが直接的に売上に結びつかないケースが多い。
メタル便のドライバーの評価は、プラス思考の別の尺度が必要になる。今後ドライバーが増えるなか、管理運営上で二班に分けることも検討される。
メタル便浦安の今年の広報の方法について、古賀君と打合せ、年間スケジュールに落し込む。
・1月~2月 ドライバーが主役となりメタル便をもっと知ってもらう。
・3月~5月 お客様にアンケートの実施 お客様に問題提起いただき、その中でメタル便が何ができるか。
・6月~8月 小口混載便の広報
・9月 長距離輸送の広報
我々は自分達の毎日おこなっているサービスは当然、お客様も知っていると思い込んでいる。毎日お電話をいただいているお客様でも、メタル便のことは殆ど知らないのが現状であることが広報活動の第一歩だ。