中高生は制服・かばん・髪に校則と戦いながら自己主張しようとする。髪一つとっても、髪型やカラーなどアウト・セーフは曖昧になりがち、そこに学生の勝算がある。学校側から指摘された時のデータ-ベース・情報網もしっかり出来ており、あの手・この手で毎日挑戦する。
営業トラックも同様の視線でみると面白い。トラックは会社の所有物、だから車両全面を使用して会社をPRする。その隙間を縫ってドライバーも自己主張。大手物流会社は少ないが、中小クラスになると会社とドライバーの力関係が見えてくる。代表的な自己主張の場がフロントガラスの内側、応援するサッカーチームのステッカー・ヤンキーなメッセージ・黒に金文字の○○連合の危険な看板・エロティックなポスター等、可愛くは縫いぐるみやタバコのケースを並べることもある。でもこれらは、残念ながらお客様に好印象を与えるづ下品なものが多い。車の端々も注意されないと少しずつ、自腹を切って装飾し始める。放置すると、いつの間にかキンキラに。個人の装飾に寛大な経営者もいるが過去はヤンキ-かもしれないが、彼らは「飾りをつける人は車両を大切にする」と主張する。
トラック野郎に代表されるトラックボディへのペインティングは、私は刺青に見える、何となく柄が似ていて同一の嗜好がありそうだ。よく公衆浴場に刺青入場禁止の張り紙が貼ってあるが、全国の工場や倉庫に「刺青トラック入場禁止」と貼ってやりたいと思うことがある。なぜならあの下品なトラックのお陰で、どれほどまじめに働くドライバーの品格が世間から誤解されるかを考えると。