知人が最近オープンさせた自給自足の無農薬レストランを見学。経営者は地球環境に関心が高く、高い志のもと、自給自足の理想郷を完成させた。
・ソーラーシステムと蓄電で光熱は自家発電
・乗用車燃料もレストランで使用済みの天ぷら油をバイオディーゼルに加工
・飲み水は地下水をソーラーパネルの電力でくみ上げ、お湯は太陽の熱で温める
・トイレの水は雨水を貯め使用
・調理は薪と炭で作る
・食材は隣接農場で採れる完全な無農薬野菜
・そして肝心の料理は手が込んでいて、おせいじ抜きで美味しい
完全な自給自足なので天災や戦争があっても、太陽が照り続ける限り、食生活には不自由なくライフラインも確保できている。
ただ、明確には聞かなかったが、気になるのはレストランに利用者数である。農村地帯では自然食は目新しいものではなく地元の固定客は難しいかもしれない。従業員がいるのでやはり最低限の売上は必要になる。
メタル便は「共同配送により無駄なトラック台数を減らして、お客様にも地球環境にもやさしい」という高い志でスタートした会社。開設にあたり多くの人に構想を説明したらほとんどの人が有ったら便利、だから是非頑張って実現化させて欲しいと激励された。でも、実際スタートさせると共同配送を維持させる為の物量を確保するには相当の時間を要した。金銭面、肉体面、精神面が壁となって立ちはだかってきた。それゆえにこの理想郷の農場レストランの運営の難しさを肌で感じることができた。高い志は必要だが、理想だけでは生活できない。お客様に高い志は関係ないことで、その部分にお金を払うのではないから。 カジ