廉宗淳(ヨム・ジョンスン)さんのインターネットについての講演を聞く。2年前に彼の主催するツアー参加しそれが縁でソフト作成もお願いしたことがある。韓国と日本に法人(www.e-corporation.co.jp)をもち、最近は聖路加病院や佐賀県自治体のITコンサルなど活躍は幅広い。日韓ITビジネスの橋渡し、その活動はNHKにも紹介された。印象的だった話は、韓国はITを活用し、どんどん生活が変化し確実に便利になっていること。インターネットで病院のカルテルが見れ、政府の証明書発行も自宅で発行でき、学校もどんどん授業に取り入れている。大学生は、通学の電車の中で液晶TVを使い教授が授業し単位になる。クレジットカードで電車やバスも乗れる。日韓政府のホームページを開くと、APEC会議を韓国は動画で中継し、日本は結果を文字で掲示している。日本は現状をITに置き換えようとするが、韓国はITを使ってどんなことができるか、どう便利になるか、どう無駄を省くかに熱心。でも皮肉にもこれらの技術のほとんどは日本が開発したもの。
日本が大好きで二人の子供を日本の小学校に通わせるヨムさんは、日韓を的確に比較していく。親として教育にも大きな不安を感じると言う。 韓国はお客様が中心で、日本はメーカーやサービス提供者が中心。日本パソコンメーカーのアフターサービスの非常識。電子政府は本来ITを駆使し公務員を減らし、国民がより便利なサービスを受けられる為のもの、でも現実は違う。 日本は物作りに熱心だが、コンテンツが遅れていると言う。アリとキリギリスの話にたとえて、物作りの汗が無駄になっていることを指摘する。(そう言えば、欧州の有名ブランド時計の多くが日本のムーブメントで作られているが、利益の大半はヨーロッパに流れる)。ルイヴィトン・ベッカム・ハリーポッターも同じだとヨムさん言う。 行政や病院のITによる改革が「私のミッション」だと言う。聖路加病院と佐賀自治体を足がかりに、お客様中心の改革、彼の日本での挑戦は始まっている。