お客様で荷物を積んで帰ってくると「1ラウンド」、コンテナのドレッジでよく使う言葉だ。東京港発で、一日に2ラウンドできる範囲は、ドレッジ料金が格安になる。メタル便の配送は十数件の配達でも1ラウンドしかできない。それでも何とか効率を上げたい時に、フォーメーションの考え活用していく。前日満載に積みおきし、朝一番から遠方を夕方まで目一杯配達してそれで一日を終わらせる。翌日は朝積み込んで近いエリアを配達し、夕方遠方の荷物を積み込む。要は2台でフォメーションを組み、遠・近をまわしていく。1台の車で1ラウンドを繰り返すより効率が上がる。
〔A地点〕→〔B地点〕の輸送だけおこなっていては、効率が上がらない。仕事が増えても車の台数が必要になるだけ。そんな時〔B〕→〔A〕の仕事があるとベスト。でもそんなに都合良く〔B〕→〔A〕の仕事はない。そんな時
〔A〕→〔B〕→〔C〕をイメージする。場合によっては、〔A〕→〔B〕→〔C〕→〔D〕をイメージして〔C〕〔D〕に絡む仕事を集めていく。これは吉田氏が提唱するフォメーションでイメージを専攻させ、それに近い情報や仕事を集め、数ヶ月間で効率の良いもの作っていく、職人で言うと匠の世界に入っていく。そんな時、一つの仕事も、何名かのドライバーが交でローテーションを組み、立体的に回していく。